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FXスワップ理論の新方程式_Step2(後編)

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ドル/円は3月の最高値を更新する可能性も!

まずはスワップ金利が高く、個人投資家に人気の豪ドル/円。

「豪ドルはいち早く金利を上げて、ドルやユーロと比べても円安になっています。でも、90円は目先の天井。もし、83〜84円を割れれば、大きく下げる可能性を考えておかないといけませんが、逆に68〜72円にまで下がれば買い場。ただ、長期的に見ても100円を超えるのは相当大変。為替差益だけを考えれば、むしろユーロやポンドのほうが利益は狙えるのではないかと思います」

次はドル/円。超長期円高トレンドが終了するということは、3月の76円25銭が大底だったと考えていいのか。

「直近では82〜83円をなかなか抜けないですが、ここを抜ければ85〜88円まで一旦は円安になるでしょう。でも、長期のトレンドが転換するポイントですから、もう一度、年末から来年春頃あたりに史上最高値を試してくる可能性があると考えています。72〜74円までは見ておいたほうがいいでしょう。そのときが絶好のドルの買い場になるでしょうね。長期的には101円、次に120円が目標。ドル高というより円安が進む形なので、ドルストレートを売買するよりはドル/円をやったほうがいいと思いますね」

ソブリンリスクで揺れているユーロ/円は依然として買いづらい状況だが?

「直近はギリシャの財政問題がはっきりしないと行ったり来たりが続く状況です。119円が重いですが、逆に112〜113円は硬く、一旦は120円後半まで円安になると見ています。ただ、ドル/円が大底を試しに来れば、ユーロ/円も100円を切る局面が来るかもしれません。そこからはドル同様、円安になりますが、ドル/円やポンド/円のほうが狙い目だと思います」

ポンドのほうが狙い目だという理由は?

「リーマンショックで120円の大底をつけていて、もう一度、ドル/円と一緒に高値を試す可能性はありますが、ほかの通貨ほど大きくは下がらない。直近でもほかの通貨と比較すると出遅れ感があるので、金利が上がれば一気に円安が進むという可能性もありますね」

豪ドルと同様、個人投資家に人気のあるNZドルについてどうだろうか?

「外国からの投資が必要な国ですから、金利は下げられないので円高になれば買えばいい。50円を大きく割り込むことはないと思います。ただ、流動性が低いので要注意です」

そして、高金利通貨の代表ともいえる、南ア・ランドはどうだろう?

「直近では12円が重い展開。でも、長期的な視点であれば10〜11円は買い場だと言っていいと思いますよ。ただ、政治的リスク、流動性リスクはあるので、あくまでも資産の一部を分散する程度にしておきましょう」

長期スワップポジションをゲットする絶好のチャンス

 これまでの川合氏の話をまとめると、仕込みどきになりそうなのは、まずはドル/円の70円台前半、ポンド/円の120円台前半といえる。そして次にユーロ/円の100円前後、豪ドル/円の60円台後半、NZドル/円の50円台も注目しておきたい。最後に南ア・ランド/円の10円台といった感じだろうか。気になる時期は年末〜来年春にかけてが濃厚ということらしい。

しかも、長期円高トレンドから円安トレンドへの転換点なら、スワップ投資用の長期ポジションをつくる絶好のチャンス。「誰でも当たり前にスワップ金利も為替差益も狙える」という時代ではないかもしれない。しかし、そもそも金利も為替差益も狙えた’07年までが異常だったのだ。以前のような痛い目に遭わないためにも、レバレッジに十分注意しつつ、お宝ポジションをゲットしよう!

  


川合美智子氏

ワカバヤシエフエックスアソシエイツ代表取締役。伝説のディーラー・若林栄四氏のもとで為替相場の分析に習熟。罫線分析をもとにした相場予測に定評がある。http://www.wakafxinfo.com/


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